今秋の第22回図書館総合展はオンラインにて開催します

今年の本展は、イベント・展示・コミュニケーションのすべてをウェブ上で行うオンライン開催です。

130余の出展、200超のイベント、約100の企画参加団体・個人が(さらに増加中)が、皆さまのご来場をお待ちしております。

 

https://2020.libraryfair.jp/

居ながらにして、全国の図書館・図書館人に会いに行く、“図書館界のいま”を学びに行く、
withコロナ下らしい、新しいコミュニケーションの様式をご体験ください。

 

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 ※新アカウントによるログイン前/後でみられるコンテンツ、DLできる資料が変わります。また、公務で参加される方に便利な「参加証」も発行しますぜひご登録ください。

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 ※冊子内のリンク先(企画本体)は鋭意構築中。今年に相応しい精力的な企画の数々にご期待ください。

 

 

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第22回図書館総合展は、新型コロナウイルス流行の情勢に鑑み、感染拡大防止の安全配慮を最優先事項として、展示会場での開催からオンライン開催へと方式を変更しました。

『ゲームと図書館との意外なつながり』図書館でゲームを収集して遊ぼう!

各種ボードゲーム

ふくちのちゲームデイ

バーチャルリアリティ体験

各種ボードゲーム

 

フォーラムアンケート「ゲームは図書館資料なのか?」
https://goo.gl/EcGpNF

「ゲーム」という資料をどう扱うのか、考えるのかについて、皆様のご意見を伺いたいと思います。スピーカーズコーナーに参加される方はゼヒ、参加が難しい方もアンケートに回答いただければ幸いです。結果につきましては、図書館総合展HPにて公開を検討しております。

 

小学館発行『精選版日本国語大辞典』(2006年)で「ゲーム」をひくと「トランプなど勝敗を争う遊び。遊戯」とあります。
 

日本の図書館において、「ゲーム」そのものは一般的に収集すべき資料とはされていませんでした。一方で、将棋やチェスなどのゲームのルール、定石や、コンピュータゲームの攻略本、ファンタジーゲームなどの背景世界などを補完する小説や設定資料などは、「本」であるために収集されており利用ニーズも高いです。

また、海外の図書館を参考に見ると、アメリカなどの公共図書館では、ボードゲームやコンピュータゲームを資料として収集し、利用者に館内で利用させたり、貸し出したりしています。[1]

日本はゲームコンテンツを多く世界に発信しており、「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」「マリオ」「ゼルダ」「ポケモン」などのゲームタイトルは世界的に有名です。日本の文化として政府を初めとして海外にも積極的に発信されています。

図書館でゲーム部では「ゲーム」を日本文化の一つとして捉え、図書館サービスおよび収集資料として強く注目いたしました。熊本県菊陽町図書館、大阪府立図書館をはじめ、積極的に図書館サービスに取り込む動きがあります。
一方で、ゲームは娯楽としての位置づけが強く、図書館資料として収集することについて、図書館界においても疑問が多いことも事実です。

そこで、図書館総合展の場で、来場する図書館員や関係者に対しまして、「図書館とゲームとの関係」を問いかけたいと思います。

ブース出展とは別にスピーカーズコーナーでのディスカッションもありますので、ご参加いただけたらと思います。
●ゲームと図書館の繋がりを探る(主催:図書館でゲーム部)
11月8日 14:15~15:00
高倉暁大(菊陽町図書館)/佐藤友則(日本アスペクトコア(株))/ Olle Berg((株)図書館流通センター)/
日向良和(都留文科大学 准教授)

スピーカーズコーナーにご来場いただきありがとうございました。いただいた質問につきまして、シンポジストの高倉氏よりコメントをいただきました。ありがとうございます

1 中高生対象でゲームを図書館でやるときにオススメのゲームを教えてください。
戦略好きに【ブロックス】(4人用)、誰でも楽しめる【ガイスター】(2人用)、みんなで盛り上がれる【犯人は踊る】(多人数)、やる人を選びますが【知ったか映画評論家】(多人数、クラスのお調子者がいると盛り上がります)

2 司書1人でイベントを回す際に気を配るべき点は何か。
私は、楽しんでいない人(1人で来てどうしていいかわからない人)が出ないように、積極的に話しかけています。事前申し込みの少人数企画でしたら1人でも大丈夫かと思いますが、オープンなゲーム企画は人が多く来ることが考えられますので、地元のボードゲーム愛好会(どういったグループかの確認は必須ですが)や友人等サポートの人員は必要かと思います。

3 ゲームをやりに来た人に、図書館資料活用を促すこともしていますか
促しています。具体的には、ボードゲームで「横暴編集長」を遊んでもらい元ネタの本への誘導、本を読んでいると楽しめるゲームである事を伝えています。子供とボードゲームを遊ぶ時の注意点が書いてある本への誘導や、テレビゲームの場合は、ゲームリテラシーの本、ひみつシリーズの「テレビゲームのひみつ」、大人も読める任天堂などの紹介本、ゲーマー向けに「死ぬまでに遊びたいゲーム100」、TRPGの時はゲームの世界観を理解する手助けとして色々な本を薦めています(この辺りは後日公開する資料に詳しく書いています)

4 なぜゲームなのか?
コミュニケーションツールとして強力で、図書館で新しいつながりを作ってもらうのに最適なので。また、ゲーム自体を保存・収集する資料として考えているので。

5 ゲームどころか漫画でも割と否定的、あまり受け入れない傾向にある場合の館にゲームやそれに関する書籍などを取り入れる提案をどうすればいいのかなどのアイデアがあれば教えていただきたいです
私が専門誌に投稿している記事や、新聞などで取り上げられている図書館でのゲーム企画の記事、アメリカやドイツでは当たり前におこなわれている(インターナショナルゲームデーの事など)事例など、多くの図書館でおこなわれているという資料を集めてプレゼンするのはどうでしょうか。とはいえ私も、最初は新しい館長の鶴の一声でゲーム企画の許可が出て、後は実際におこなった反応が良かったので、続けられているというのが現実ですが、、、。本の場合は、子供とボードゲームを遊ぶ時の注意点が書いてある本など、子育て支援の方向から推したり、「死ぬまでにやりたいゲーム1000」など史料価値の高い本を推すのはどうでしょうか?(値段が高いですが)また、私の勤務している図書館もマンガやライトノベルは入れておりませんが、ゲーム関連本は何とか入れてもらえています。頑張ってください!

6 小さなお子さんから幅広い年齢の人が楽しめるおすすめのゲームは?
本と一緒で基本的に対象の年齢層がありますが、「かたろ~ぐ」や「クラッシュアイスゲーム」はオススメです(大人が子供に付き合う形になりますが)

7 よく遊ぶTRPGシステムは何ですか?
個人ですとソードワールド2.0で最近だとマギカロギアで中2病プレイが楽しいです、図書館企画だとクトゥルフが多いです。

8 ダイスを振るゲームだと、騒音が図書館内では気になりますが、対策として考えていることはありますか?
TRPGに限らず、ゲーム企画だとゾーニングは必須だと考えています。視聴覚室や会議室でおこなう、休館日に特別におこなう、場所がない場合は事前に【○○日はゲームデーなのでご了承ください】等の告知をおこなう。という方法がありますが、最後のヤツは厳しいと思います。

9 最近はテレビゲームの収集と保存をする施設が増えていますが、同人サークルの活発な日本においてボードゲームの収集や保存をしている施設はあるのでしょうか?
聞いたことがありません、私も知りたいです(笑)私達の活動でそういった図書館が出てきてくれると嬉しいですね。

10 ゲーム自体に(コレクションとして、作品として)価値がある、という考え方に強く賛成します
オーレさんの意見ですね、私も同じです。

11 ゲームのルールブックや漫画といったものを学校図書館の中に入れることはなかなか周囲からの理解を得られていません。教育現場にそうしたものを導入していくにあたり気を付けることや発信すべきことなどがありましたらお聞かせいただきたいです。
発達障害や学校に居場所がない子達へのサポートにとても良いです。という事で推すのはどうでしょうか?事例がのっている資料の紹介は出来ます。また、私の実例からですと【クラスや学年を超えたコミュニティ】が出来て、図書先生が感動されていました。上下関係のある部活とはちがうつながりでとても良いといわれていました。

12 認知症予防にも活用出来そうですが、そのあたりの事例があれば教えて頂きたいです
認知症予防にも良さそうですが、資料は存じておりません、すいません。ですが、他者との会話やコミュニケーションをとることで良い影響があると思います(思いますじゃなくてデータをとった資料が必要ですが)私が考えている事では、ファミコンなど一世を風靡したテレビゲームは、回想法に使えると考えています。老人ホームにファミコンが置かれる日が近いうちに必ずきます。

13 ゲームを選ぶ基準やゲームのカタログなどの入手方法
ボードゲーム、TRPGの場合は実際に遊んでからの選定、または友人に聞いたりネットの評判を聞いてからです。購入する前にボードゲームカフェなどで体験できます。ボードゲームを紹介する本も出ています。

14 社会から孤立しがちな、定年後や働いていない大人向けのコミュニケーションツールとして、共通言語ともいえるボードゲームを取り入れることは可能でしょうか。また、おすすめのゲームはありますか?
まさに私がやりたい事です。体験してもらうまでは難しいですが、一度遊んでもらえると高齢者の方もはまってくれます。将棋と似たゲームということで「ガイスター」などを薦めていますが、高齢者=将棋=ガイスターという勝手な思い込みは危険で、社会的な立場に関係なくゲームの趣味(何を面白いと感じるかはバラバラ)は人それぞれなので、まずはゲームの説明をしながら、その人がどんなゲームに興味を持つのかを見極めるのが大事かと思います。

15 遊ぶボードゲームは図書館の予算で購入したものですか? ゲームパーツの紛失などリスクがありますが、リスクに関してどのようにお考えでしょうか?
TRCのオーレさんの場合は図書館の予算と私物の半々だそうで、私の場合は全部私物です(笑)リスクに関しては、本と同じく破損と紛失はあるので必要経費と考える。コマが紛失しても殆どのゲームは手作り品で代用がきく。メーカーによってはパーツ単位で売ってくれる。私とオーレさんの事例からだと、そもそも無くなった事はありません(貸し出しはしてませんが)

16 大学の図書館でゲームイベントを考えているのですが、アプリゲームが若者のコミュニケーションツールとなりつつある昨今、TRPGやボードゲームをやった事がない、知らない人に興味を持って貰うにはどうすれば良いでしょうか?
ボードゲームとTRPGは静かなブームが来ていますので、宣伝をすればある程度集まるかと思います。最初は、声をかけた半分サクラの学生にお願いして、誰でも見れるオープンな場所で企画をおこない、大げさに楽しそうにしてもらうと効果的だと思います。実践の経験から、人は人が楽しそうにしていると興味を持ってくれます。あとはその中に、キャリア(広めや屋)の役割をしてくれる学生がいるといいのですが。

17 講演者さんの顔の写った写真をSNSにあげてもいいですか?
どうぞ

18 大人のコミュニケーションが苦手な人でもできますか?
コミュ力を極端に使わない「ブロックス」などから入ると良いと思います、そのときはスタッフを参加させて会話がスムーズにいくように調整してくいださい。一番良くないのは、無理に遊んでもらうことです。話したりコミュニケーションが苦手な方は、最初は見るだけとかが多いので、無理に誘ったりはしないようにしてください。ただ、放置するのとは違うので、定期的に「気になるゲームがあったら言ってくださいね」などのこえかけお願いします。

19 図書館と言えば、読書。読書しなくなった理由はゲームやスマホによる活字離れだといわれ、現状では図書館とゲームが相容れないものという認識のような気がします。また、貸出をする際の著作権などはどうなってるのでしょうか。
活字離れというよりは、時間を食いあってると思います。興味があれば読書に時間を使ってくれるので、今現在時間を使っているゲームやスマホを通じて読書にきてもらうのは、有効だと思います。ゲームやスマホをやめて読書してもらうのではなく、ゲームやスマホをすることで読書に興味を持ってもらう仕掛けを作るのが良いかと。対極にある敵対するものではなく、取り込む事が出来ると思います。本(読書)はそれだけ魅力のあるコンテンツですので。

20 TRPGはシナリオによってかなりプレイ時間が異なりますが、体験・入門編としてはどのくらいの時間が良いでしょうか?
最近では半分ボードゲームのような簡易型のTRPGもありますが、それでも60分以上かかったりします。私の中学校の事例ですが、体験・入門としてまずキャラ作りと、戦闘の体験プレイのみをおこないました。キャラ作り45分、戦闘15分でちょうど良かったです。どうしても時間はかかってしまいますね。

21 講演者の顔はSNS OKです。"
です

22 ボードゲームについては、まず貸し出しを前提とせず、館内で楽しんでもらうことから始めてはどうか。貸すことよりもまず体験による普及が初手かなとおもいます。
まさに言われるとおりです、現実に我々もまだ館外への貸し出しにはいたってないです。まずは、知ってもらって、体験してもらって、ボードゲームという文化を広める事が大事ですね。

[1] 日向が2015年に訪問した嘉手納基地内の図書館ではボードゲームが貸し出されていた。

 

図書館総合展 2017

ブース番号

U-10

出展

  • 図書館でゲーム部

問い合わせ先

  • 都留文科大学 准教授 日向良和 (hinata@tsuru.ac.jp)